雑記

とっとりずむ開設に至るまで。きっかけはゲストハウスでプロブロガーさんとの出会い。

どーも、さっけーです。

鳥取のローカルメディア「とっとりずむ」を開設して、3年目に突入しました。

鳥取を拠点に活動していますが、最近になって「何をきっかけでとっとりずむを始めたんですか?」と聞かれることが多くなりました。

いつもは「鳥取が好きで鳥取を盛り上げたいと思ったから」などと話していますが、実際に始めようと思った本当のきっかけは別にあります。

それはブログメディアのトッププレイヤー松本さん(@peter0906)との出会いです。

今回はその経緯について書いていきます。

ゲストハウスを巡る旅

鳥取の公立大学を卒業後、大阪で働いていましたが、都会の騒音、人混み、空気などの生活環境に対応できなくて2年勤務して、鳥取にUターンしました。

そこで、鳥取に戻ったタイミングで1ヶ月ほど日本を巡る旅をしようと決意しました。

自分探しの旅で日本を旅するという定番なやつ。

大体は「楽しかったなぁ〜」で終わることが多いと思いますが、僕の場合は今後の人生を大きく変えるきっかけとなりました。

とにかく人に会いに行こう

旅の目的はゲストハウスに泊まって色んな人に出会うこと。

ゲストハウスはさまざまな人が宿泊し、僕のように仕事を辞めて自分探しの旅をしている人もいます。自分と同じような境遇の人と出会って話すことで視野が広がり今後したいことが見つかるかもと思い実行しました。

その結果、色々な人との出会いが僕の運命を大きく変えることになりました。

エンジニアさんとの出会い

最初に訪れたのが倉敷の美観地区にある倉敷ゲストハウス有隣庵。ゲストハウス業界では有名な宿です。

ここで、フリーのエンジニアの人と出会いました。

夜遅くまで話をして「好きな場所で好きな仕事ができるなんてエンジニアってすげー!」と感動。しかも人材が不足しているらしく今後は需要があるとのこと。

エンジニアかっこいい、自分もなりたい」と思いつつ「ど文系の僕がプログラミングなんて無理」と考えていました。まぁ当然ですよね。

しかし、この出会いがのちのエンジニア留学を決めるきっかけとなりました。

「ブログで食べる」は都市伝説ではなかった

道後温泉近くのゲストハウスじょじょにに泊まったとき、始めてブログで生計を立てている人と出会いました。その方こそ、プロブロガーの松本さんです。

ブログで稼ぐとか無理だろ」と思ってましたが、実際にいるんですね。

ノマド的節約術」のサイトで有名な方です。とても温和な方で、色々と話を聞かせていただきました。

僕は「ブログで稼いでのんびり生活しているかなー」と思っていましたが、全く逆です。食べて寝る以外の時間はすべて仕事をされていました。会社勤めのときより仕事時間が長くなったとか。業界トップクラスの方にも関わらず「今後どうなるか分からない」ということで気を抜くことなく仕事をされてます。

やっぱ楽に稼げる仕事なんてないですね。

左:うかれれさん 中央:松本さん 右:僕

ちなみにその日は、占い師のうかれれさんにも出会いました。「これから仕事を辞めて占い一本で食べていく!」と話を聞き、当時の僕は「流石に難しいのでは?」と思っていましたが、一年後にじょじょに訪れた時には占い一本で食べていけるまでになっていました。

ちなみに、ウクレレ弾きでもあり、ユニークで面白くとても素敵な方でした。ブログで確認できます。

なんとも濃い1日になりました。

同年代のフリーライターとの出会い

高知駅近くのかつおゲストハウスにて、同い年でライターの仕事をしているフリーライターのエーサと出会いました。彼は宿のヘルパーの仕事を兼業して、住み込みで働いていました。

大学卒業後、木工職人を目指して仕事をしていましたが、急にライターとして仕事をすることに。同い年なだけにとても興味をもって話を聞くことができました。もちろんライターとして生活できるようになったのは彼の努力が大きいですが、「畑違いの仕事でも頑張ればできるんだ!」とあらためて実感しました。

そんな彼と、のちの留学先で一緒に勉強することになるとは。本当まったくの偶然です。

ドラマかと思うような展開。

これらの出会いが今後の人生を大きく変えるきっかけとなりました。

旅で決まった今後のプラン

実はこの時点で、ブロガーになると思っていなくて、どっちかというとエンジニアになりたいと思っていたんですよね。

今後需要があるだろうし、学んで損はないからと思いつつ。

この出来事をきっかけに、プログラミングを学びたいと考えるようになりました。

エンジニア留学を決意!

よしやるぞ!」と意気込みましたが、僕はとにかく文系だったのでパソコンが苦手。どうやって勉強しようかと考えていたところ、たまたまフェイスブックでプログラミングが学べる語学学校の案内を発見しました。

カリキュラムは午前プログラミング、午後英語の「エンジニア留学」全くの未経験者でも申し込み可能でした。そのとき直感で「これだ!」と思い貯金のすべてを注ぎ込んで。その日の内に申し込みました。

ゲストハウスを巡る旅で、外国人にもたくさん会っていたので、英語も今後は学ばないとなぁ〜と思っていたので、英語とプログラミングを学べる環境は僕にとってベストでした。

留学期間は3ヶ月で、学校の名前はネクシード

そして僕はフィリピンのセブ島に行くことにしました。

初めての海外。単身セブ島へ!

初心者のための海外旅行」のガイドブックを頼りに、単身セブ島へ向かいました。

夜の11時半ごろに現地に到着の予定が、飛行機の遅れで深夜1時過ぎ頃に。ピックアップに来てくれた運転手が気をきかせてくれて話しかけてくれるけど、何を言っているのか分からない。疲れと不安でいっぱいになりながらも寮に到着。

翌日は学校で能力テストがありましたが、英語レベルは案の定、最低ランク。

「伸びしろがある」と自分に言い聞かせるように勉強を始めました。

ど文系の僕は悪戦苦闘の日々

プログラミングと英語を両立して勉強することはとても困難でした。特に最初の頃は、「初めての海外生活」のストレスと「できない、わからない」のストレスで体調を崩しました。

「やっぱし来るんじゃなかった…」と病みはじめ、追打ちをかけるかのようにiPhoneを盗まれました。しかし、2週間も経てば環境に慣れました。やっぱ人間ってちゃんと対応するんですね。

しかも気の合う仲間と出会うことができ、さらにフレンドリーな先生のおかげで楽しく充実した毎日を過ごすことができました。

直感で選んで間違ではなかった!

留学先で重要なのは学ぶ環境です。学校によっては授業時間が8時〜22時までのスパルタ学習のところもありましたが、ネクシードは9時〜16時と比較的やさしい。自分のペースで復習と予習ができました。根詰めて勉強したら頭がパンクしていたと思います。

同期のエンジニアコースのメンバーは休みの日にカフェで一緒に勉強したり、サプライズで誕生日を祝ってもらったり、本当に感謝しかないです。

3ヶ月過ごすことができたのは、特にこのメンバーのおかげです。

ありがとう!!

留学先での出会い

また、エーサと奇跡的に再開を果たします。

ライターのインターン生として留学に来ていました。ほんと旅の縁とはこのことですね。

貧困地域でのマジックショー

学校では毎日、担当の先生にマジックを披露していました。(マジック歴は10年です)いつの間にか僕は「マジシャン」と周りから呼ばれるようになりました。

2ヶ月ほど経ち、生活に慣れて余裕が出てきたので、大勢の前で披露することを決意。ただ、生徒や先生にではなく、現地の子どもたちに披露したいと考えていました。「普段マジックを見慣れない子どもたちはどんな表情をみせてくれるのか?」とても興味があったからです。

近くで行われていたNPOのボランティア活動に参加し、貧困地域の子どもたちに披露しました。結果は、とても盛り上がり、予想を上回るリアクション。「不思議」を使ったエンターテイメントは世界的にも楽しめるみたいですね。

担当者に「来週も活動あるから是非来てくれないか?」と言われたのは嬉しかったですね。実際行ってまた楽しませて頂きました。

やっぱエンジニアは無理

勉強とプライベートを充実した3ヶ月を無事終えることができました。目標だった「ホームページをいじれるようになる」「英語の苦手意識をなくすこと」は達成。

かなりレベルの低い目標なんですけどね。他にもライフハック的な面も学ぶことができたので良しとしましょう。

だだ、ここで実感しました。

エンジニアになるのは厳しいなと。

他の人との成長具合が明らかに遅かったので、自分には向いてないのかな〜と思い断念。

そんなとき、ふと頭に過ぎったのがプロブロガーの松本さんでした。

松本さんみたいに文章を書くことで食べて行きたい!

パソコンだけで食って行きたい!

と思うようになりました。

しかし僕は文章を書くのがめちゃ苦手で、日記を書こうとしても3日続いたことがありません。

そのため、初心者ライターも募集しているメディアに申し込んで、ライティングスキルを身につけようと考えました。

リゾートバイト!勤務地はニセコの旅館

留学から帰国後、とりあえずお金がなかったので、バイトをしようと決意。

実家に住みながらどこかでバイトしても良かったんですが、せっかくなら以前から行ってみたかった北海道で仕事しみたいと思い、今度は北国に行くことにしました。

旅館で3ヶ月ほど短期のリゾートバイト。

寮にWi-Fiがある場所を勤務先に選んで、休みの時間はひらすらWebライターとしてのスキルを磨いてました。

未経験なのに、ライターとして採用される

その結果、とあるメディアの専属ライターとしての採用が奇跡的に決まりました。

受かったらいいなー」程度の軽い気持ちだったのに、本当運が良い。

しかも担当者に「頑張れば、これ一本で3ヶ月後には食べていけるようになるよ!」と言われました。

ということで、バイトが終了後、鳥取に帰ってWebライターで食っていこうと決意しました。

鳥取に戻ってお城のシェアハウスに滞在

実家に帰ってきましたが、「だらけてしまうだろう」と直感的に思ったので、一人暮らしを検討することに。

しかし、知り合いの大山町の町おこし協力隊の方が、シェアハウスを運営しているのを思い出し、問い合わせてみました。すると、一室だけ空きがあるらしく、即住み込み決定。

ブロガーインレジレンスの制度。お城のシェアハウスってなに?

鳥取県の大山町にあるノマドワーカーや移住希望者のためのシェアハウスです。「のまど間」と呼ばれています。

滞在者は併設しているお城のオフィスが利用できます。

当時はブロガーインデジレンスという、ブログをしている人が大山の魅力を発信すると滞在費が安くなるという制度です。

個人ブログも少し前から始めていたので、大山の記事も書かせていただきました。

単価の低い案件ばかりで、腱鞘炎になる

Webライターとして、日々仕事をしていましたが、文字単価が0.2円〜0.3円から抜け出すことができず、量をこなそうと思ってむちゃくちゃ書いていたら、腱鞘炎になってしまいました。

将来は鳥取でマジシャンの活動も充実させたいと考えていたので、指が使えなくなったしまったら本末転倒。

そんなとき、どうしようかと悩んでいると、趣味で運営していた個人ブログのアクセスが急に増え始めました。

鳥取の魅力を発信するサイト「とっとりずむ」開設!!

個人ブログ「のんびりずむ」(現在閉鎖)では田舎のスローライフを発信する雑記ブログで色々と記事を書いていましたが、あるとき鳥取の記事がFacebookでシェアされて少しですがバズりました。

そのときに以前から秘めていた「鳥取の知られていないスポットをもっと多くの人に伝えたい」という思いが再発し、雑記ブログから鳥取の情報に特化したサイトを作ろうと決めました。

僕の気持ちを後押ししたのは、やはり松本さんの存在。

もしかしたら、松本さんみたいにブログメディアで食っていけるかも?」という思いが、僕のやる気を更に奮い立たせました。

5時起き。朝活で記事の更新が捗る!

滞在中は朝活をしていました。(期間限定でw)

やっぱし朝は作業がはかどりますね。「一緒に朝活しよう!」と誘ってくれた、まーしーさんに感謝です。

彼は当時、大山町の地域おこし協力隊として活動していましたが、現在は独立して大山町を拠点にフリーランスとして活動しています。

それから、いつも的確なアドバイスをもらっている、フリーランスディレクターかわもとさんも一緒に切磋琢磨した仲です。

のまど間での滞在で、モチベーションを保つのが難しいとされているサイト開設3ヶ月を乗り切ることができました。

そして現在、3年目を迎えています。

とにかく松本さん神!!

とっとりずむを開設してから3年目を経過しましたが、最近は年間のスポンサーがあわられました。

それは、全国のお土産紹介サイト「OMIYA!」です。

実はこのサイト、松本さんが管理されているサイトなんです!

ライターとしても記事を書いていますが(最近書いてないけど…)まさかスポンサーになって頂けると思っていませんでした。

さらに全国のゲストハウス紹介サイト「ふらっと」の管理業務を任せてもらえるようになりました。

ほんとゲストハウスを巡る旅をして良かったです。

とにかくお寿司が大好きな松本さん。鳥取に来たら必ずお寿司を食べています。

というか松本さんに出会えて良かったです!

今後も松本さんに追いつけるように、鳥取のメディア王を目指して頑張っていきます!!

現在はこんなことをしています

とっとりずむをきっかけに現在は以下の仕事をしています。

  • 岩美町役場 移住相談員
  • ゲストハウス紹介サイト「ふらっと」管理
  • 観光地紹介メディア「SPOT」ライター
  • 全国のお土産紹介サイト「OMIYA!」ライター
  • 日本財団ライター
  • 鳥取市のHP会社「Webもり」スタッフ

他にも、マジック教室やマジックショーも実施しています。

今後もとっとりずむ運営を軸に活動していきますので、よろしくお願いします。